鈍感幼馴染みとマイナスからの恋
中学時代からの友達、伊藤和真(イトウ カズマ)。
「なあ、お前さ、まだ立花に告ってねぇの?さっき男子たちがトイレで言ってたの聞いたぞ?立花麻耶かわいいって」
んなことは俺が一番分かってる。
だからイラついてるんだよ。
「てっきり春休み中に付き合い出すんだと思ってたからさ。
モテるお前が、立花には奥手とか超ウケる」
「うるせーな和真っ」
よく俺をイラつかせるようなこと言って、
そして、
和真の脇腹を思いっきりこちょがす。
中学の時からのお約束。
ふざけて、そして、それを見て麻耶が笑って。
「ははっ、またやってるの!?
子供じゃんか、日向も和真も」
……ほらまた。
気づいたら俺は、
麻耶のことだけしか見てない。