鈍感幼馴染みとマイナスからの恋
『ひなたー!おままごと、やろうよ』
保育園の時、何度あいつに付き合って遊んでやったか。
ちなみに、俺はいつもままごとでは“ポチ”だった。
あんな屈辱は今も忘れない。
『日向!かけっこ!勝負しよ!!』
小学校。
何かと走るのにこだわってた麻耶。
低学年の時は、麻耶のほうが背も高くて、
足も速かった。
俺のほうが遅いのを知ってるのに、
帰り道、よく競走させられた。
ほんとあいつは…いつも自由で、
付き合わされてる俺は嫌で嫌で仕方なかった。