鈍感幼馴染みとマイナスからの恋
「いいんじゃない?ハンド。やれば」
「うん」
見学終了時刻。
やっぱりまだ迷ってるのか、
陸上部のチラシにも目を向けていた。
「じゃ、1年、是非ハンド部に入ってね!ここにいる俺達も、みんな初心者だったけど、なんとかなる!」
面白そうな先輩もいる。
「ほぼハンド部に決定かな」
「うん。いいんじゃん?」
帰るぞ、って声をかけようとしたら、
麻耶がハンド部の先輩に捕まっていた。
「君プレーヤー志望?それともマネージャー?」
「えっ…と、あの、プレーヤーです」
「別に男子ハンド部のマネージャーでも全然ウエルカムだから!名前教えてよ!」
……なんだあの先輩。
調子のって麻耶の手触ってるし…、