鈍感幼馴染みとマイナスからの恋
リビングのテレビを点けて、
録画しておいた昨日のバラエティーを見てたけど、
麻耶と母さんの話し声がうるさくて頭のなか入ってこないし。
「もうちょっとでお父さん帰ってくるんだから、手伝いなさいよ日向~」
「日向なんか頼りにならないし、あたしやりまーす」
頼む、父さん、
どうか今日、急な残業が入りますように…!!
とか、願ったのも、
むなしく消えて。
「ただいま」
玄関から父さんの声が聞こえた。