鈍感幼馴染みとマイナスからの恋
ある日、放課後、給食着を忘れた時。
教室に入ろうとしたら、麻耶の声と、
他の女子が言い合ってる声が聞こえた。
『ねえまやちゃん!どうしてひなたくんと仲よくするの!?ななかちゃん、ひなたくんのこと好きなのに!』
『そうだよ。ぶりっこ!』
今思えば、
無視できるような会話。
俺だって好きで麻耶と話してたわけじゃない。
麻耶だって、俺が幼馴染みだから話しかけてるようなもんで。
幼馴染みっていうより、
家族みたいなもんだった。
だけど何を思ったか、
俺はずかずかと教室に入った。