※小悪魔男子が可愛すぎて困る!
その仕草にドキドキしていると、そんな私をよそに「変......じゃないけど」と呟き、結城くんは片手を私の方へ伸ばしてきた。
そして、綺麗な指がそっと私の前髪に触れた。
「こっちの方がいい」
「あ、ほんとだ。希望ちゃん童顔だからそっちの方が俺も好き」
若干失礼な発言をした玲くんと、鳴り止まない心臓はさておき、慌てて鏡を出して見てみる。
すると、ぱっつんだった前髪が右分けになっていた。
確かに、雰囲気は変わったと思うけど...
「なんだ、変わらずブサイクじゃないですか。めちゃくちゃ可愛くなったのかと思ったのに...って、なんで笑ってるの!」
真面目にそんな事をぼやく私が面白かったのか、急に笑い出した2人。
「前髪一つでそんなに顔が変わったら怖いね」
「そ、その前に、真顔で自分のことブサイクって言ったよこの子」