※小悪魔男子が可愛すぎて困る!


「おめでとう!これ、どーぞ」



「ありがとう?」



何か分からないけど、差し出されたものを受け取るため、手を出す。



すると、ポンと手のひらに小さな物が2つ落とされた。



「あめ?」



「ごめんね、今それしかなくて」



私の手に乗っかっているのは、苺味の棒付きのキャンディとハチミツの飴。



「えへへ、可愛い」



そんなに謝らなくても、どんなものでももらえると嬉しいのに。



しかも、苺とハチミツって女の子みたいで可愛いすぎやろ!



「あ、大事に食べてね。それ、最後だから」



「うん!ほんとにありがとう!」



冗談ぽく笑う玲くんにつられて私も笑ってしまう。



なんで私の周りには、優しい人が多いんだろう。



< 122 / 405 >

この作品をシェア

pagetop