※小悪魔男子が可愛すぎて困る!
「いや、休んだから読んでないよ。それでその後、先生から呼び出しくらってたし。大事な日に休むなーって。おまけに1年の中間考査からは成績ガタ落ち。で、また呼びたされてた」
思い出したのか、笑いながら話す玲くん。
だからあの時、『はいはーい、ちょいまち!やる気がなくて成績ガタ落ちの人に言われたくなーい』って言ってたのか。
「呼び出し多いね、結城くん。先生から大人気だね!」
「まぁ、それで人気にはなりたくないけどね...。さて、あんまり余計なこと喋ると怒られそうだから、そろそろ琉李探しに行かね?テスト結果まだ琉李に見せてないでしょ?」
「うん...そうなんだけど。私、96点以上のテストないから...」
貼ってある順位表の総合点数を見る限り、多分結城くんは全教科96点以上という計算になる。
つまり、最高でも92点しかない私の負けは、すでに目に見えてるのだ。
しょぼくれていると、隣から盛大なため息が聞こえた。