※小悪魔男子が可愛すぎて困る!


「じゃあ...、なんで走ってるの?」



「わ、分かんないよ!」



自分でも分かんないけど、なんか気づいてたら走ってたと言うか...。



それも結構ダッシュで...。



傍から見れば変人そのもの。



走ってるせいか、あっという間に図書室につき、ドアを開ける。



「なに?また勉強したいの?」



「ち...、ちがっ......ハァハァ...ハァ」



膝に手をつき、息を整える私とは逆に、何も無かったかのように壁に寄りかかる結城くん。



「なら、どうしてここに来たの?」



「ハァハァ...わ、分からないけど...、教室じゃ、結城くんと...、ちゃんと話せないから...。結城くんに、お礼が言いたくて...」



「お礼?」



「う、うん!これ」と近くの机にテスト用紙を並べる。



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