※小悪魔男子が可愛すぎて困る!
「結城くん、ありがとう!」
「うーんと......じゃ、お礼してくれる?」
いいこと思いついたと言わんばかりに、首をかしげて意味深な笑みを浮かべる結城くん。
「お、お礼?」
「うん。そう言えば、今回のテストのお礼、まだもらってないんだけど」
そ、そんな事言われても...。
お礼できる様なものは何も持ってない。
「今度でもいいかな?」
「だめ、今日がいい」
きょ、今日ですかパイセン。
だ、だめとか萌える。
可愛すぎるよ...結城くん。
今度こそほんとに鼻血出そうだよなんですが。
「だめと言われましても...えーっと...」
無いものはない。
目を泳がせながら言葉を考えていると、頭にポンと手が乗った。
「なら...今日、放課後空あけておいて」
「は、はい?」
「放課後、買い物付き合ってくれるなら、お礼なんていらないよって言ってるの。嫌ならいいけど」