※小悪魔男子が可愛すぎて困る!
聞き間違えなんかじゃないよね?
嫌なわけがない...。
でも、結城くんにはなにもメリットないじゃん。
私ばっかり、ご褒美もらっちゃって。
だってそれって...
「デート…だよね?行くよ!行くに決まってるよ!もう、取り消せないよ。絶対絶対、放課後デートするんだから!」
「うん、裏門で待ってる」
デートって言っても否定しないんだ。
「大好きっ!」
そう叫ぶ私に、「さっきも言ってたよ」と微笑む結城くん。
大好きすぎてもっともっとって、結城くんの優しさに甘えちゃう。
でも知ってるよ...。
結城くんは私が"すき"っていう度、どこか悲しい顔をするんだ。
結城くんの中には...
私には踏み込むことの出来ない場所がある。