※小悪魔男子が可愛すぎて困る!
୨୧Secret.4୨୧
俺とデートしない?
期末考査もから数週間がたち、長い長い終業式を終え、夏休みへと入って数日がたった。
足もすっかり良くなり、楽しい楽しい夏休みのはずなのだが...
「無理だぁー、あっつい!...結城くんに会いたい...」
午後、暑さのピークの時間。
私、橘 希望は、猛暑と結城くん不足で今にも倒れそうです。
奈々ちゃんもほかの友達もみんなバイトや部活、バイトも部活もしてない私に残ってるのは、もはや積み重なった宿題だけ...。
だが、その宿題とも友達になれず、1時間弱でギブアップ宣言をしたのだ。
「暇だ。暇すぎる」
なんの目的もないままとりあえずゴロゴロしてると、ゆっくりと時間が進み、時刻は午後4時を指した。
結城くんからは、たとえ天と地がひっくり返っても電話がかかってくるはずもない。
それでも諦めの悪い私は、少しの期待を胸にスマホとのにらめっこが続く。