※小悪魔男子が可愛すぎて困る!
しかし、いくら待っても鳴るはずがなく、さすがに諦めかけてスマホをベッドに投げ捨てようとした時...
突然、着信音が鳴った。
「はい!もしもし!結城くん?私はいつでも遊べるよ!」
誰かも確認せず、通話ボタンに飛びつくように押した。
『...ククッ』
が...しかし、電話の相手は外にいるのか、聞こえてくるのは車の音と、笑いをこらえてるような声だけ。
そして車の音に混ざるように聴こえるこの笑い方...電話の相手を見なくても分かる。
「間違い電話ですか?切りますね」
『アハハ...い、いや、間違えたのそっちでしょ。俺だよ?誰だと思う?』
「オレオレ詐欺ですか?」
『へぇ、せっかく部活が早く終わったから暇人と遊んであげようと思ったのに、詐欺師となんていくら希望ちゃんでも遊ばないもんね?』