※小悪魔男子が可愛すぎて困る!
ボールはベンチの背もたれに跳ね返り、元の場所へと戻ってく。
驚いたご様子のイカついお兄さんと一緒に、ボールが跳ね返った方を向く。
「ぶはっ...ナイスコントロールすぎて逆に気持ち悪いわ」
「うるさい」
私の視線の先には、バスケットボールを持つ結城くんと玲くんが立っていた。
どうやら、さっきのボールは結城くんが投げたらしい...。
「なんだてめぇら」
ひひぃぃいい...
怒ってらっしゃる...。
2人のやり取りに更にイライラが増したのか、私に馬乗りになっていたイカついお兄さんが私の上から降り、結城くん達へと近づいた。
「おい、舐めてんのか?鼻かすっただろうが!このノーコン野郎」
「ふぅーん、かすっただけで許してもらえるだけありがたく思いなよ」