※小悪魔男子が可愛すぎて困る!
今度は怪我しなくてよかった
「うわっ!」
コート上には、笛の音ではなく私の声が響きわたる。
それもそのはず...
公園のコートな為、狭いから展開が早い。
結城くんの言いつけ通り、いくら反対に走っても結城くんたちが点を決めれば、相手はすぐこっちに向かってくるのだ。
「琉李いい加減ちゃんとやれよ」
「うるさい、やってるよ。ていうか、それこっちのセリフだから」
「よ、余裕ぶっこいてんじゃねぇぞ」
まだまだ、余裕な2人とは裏腹にそろそろ限界という表情のイカついお兄さん3人組。
「ははっ、このくらい中学の頃の部活に比べたら余裕だわ。な?琉李」
玲くんのパスを結城くんが受け取ると、すかさず結城くんをイカついお兄さん2人が囲む。
「確かにあれは地獄だった」