※小悪魔男子が可愛すぎて困る!
あたる...
そう思い身構えるが、想像して痛みは来ない。
代わりに聞こえてくるのは、トントンと規則正しく弾むボールの音。
薄らと目を開けてみると...結城くんはクスリと笑った。
「大丈夫?今度は怪我しなくてよかったね」
グハッ...
怪我じゃなくて、そのイケメンスマイルにやられました。
どうやら、結城くんが私に向かって跳ね返ってきたボールを止めてくれたらしい。
その行動のかっこよさで更にキュン死しそうになる。
だ、誰か、救急車1台お願いします。
結城くんのかっこよさに苦しんでいると、当の本人は何も言わない私に...
「変な顔」
と言い残し試合に戻ってしまったが、この際なんて言われてもいい。
もう、ニヤけるのが抑えられない...。
楽しそうにバスケしてる結城くんが見れるだけで、私は幸せだよ。