※小悪魔男子が可愛すぎて困る!
黙らないなら、その口塞ぐよ
「ねぇ...、いつまでストーカーするつもりなの」
長いようで短い夏休みも終わり、2学期が始まって2ヶ月が経とうとしていた。
あっという間に、季節は夏から秋へと変化していき、11月...
「えへへ」
そうです。
私は今、バイト先を突き止めるべく結城くん後をつけているのです。
まぁ、学校を出たあたりからバレてるんだけどね。
電車に乗り、玲くんに連れてきてもらった以来の結城くんの地元は、なんだが新鮮な気がする。
「キミが何考えてるかなんてなんとなく分かるけど、バイト先まで付いてくるとかやめてね」
下校中はやっぱりウィッグとメガネは付けていないみたいで、ダイレクトで睨まれる。
うっ...と一瞬怯みそうになったが…
だがしかし、やめろと言われてそう易々とやめるものか!
結城くんが不機嫌丸出しのオーラで歩くすぐ後ろを、私はついていく。