※小悪魔男子が可愛すぎて困る!
「やっぱりもう終わりにしよう…」
「え?」
そして、私が一番聞きたくなかった言葉を放った。
「そんなに聞きたいなら教えてあげる。キミの言う通りだよ。
俺と栗花落は昔…付き合ってた」
元カノか...
なんとなく予感していた答え。
でも...なんだろう。
このモヤモヤした感じ…。
そんな私に、結城くんはトドメを刺した。
「俺は今でも栗花落のことが忘れられない。だから、もう俺には構わないで」
え…?
想定外の言葉に、ショックを隠せない。
ど、どうして突然そんなこと言うの…?
なんで、そんなに悲しい顔をしているの。
「.....」
「このあと練習あるから送れないけど、この路地抜ければすぐ駅あるから、気をつけて帰ってね。それと、もう男にノコノコついて行ったらダメだよ」
少し困ったように笑うと、何事も無かったかのようにスタスタと歩いていってしまう。
そんな彼の後ろ姿を見て、私の頬に冷たいものが流れた――…。