※小悪魔男子が可愛すぎて困る!


「そんなの、遅れるって連絡すれば大丈夫よ。そんなことより、今はのんの方が心配」



な、奈々ちゃん...



普段ツンツンなのに、こういう時はほんと優しくて頼りになる。



私は座ったまま、ギュッと奈々ちゃんを抱きしめる。



そんな私の頭を奈々ちゃんポンポンと撫でてくれた。



その動作が嬉しくて、私は奈々ちゃんに抱きついたまま顔だけあげてニコッと笑う。



「ありがとう!でもね、ほんとに大丈夫なの!また今度、ゆっくり話聞いてくれる?」



奈々ちゃんはバイトは気にするなって言ってくれるけど、そんな簡単に何とかなるものじゃないことくらい知ってる。



それに、バイト先に迷惑かけちゃって奈々ちゃんの印象が悪くなるのも嫌だ。



「そんなの、いつでも聞くに決まってるじゃない!でも、ほんとに大丈夫なの?」





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