※小悪魔男子が可愛すぎて困る!
「って、おい!からかってたのか!」
「あはは、ごめん」
悪びれた様子もなく、可笑しそうに笑う玲くん。
あの、本当に悪いと思ってますかね?
という気持ちを込めて玲くんを睨むが、それはきかない。
「ふっ、これあげるから怒らないでよ」
そう渡されたのは、A4サイズの茶封筒...
「これは?」
「あぁ、それ冬休みの課題だよ。さっき先生に、琉李が休みだから渡してくれって頼まれたの」
「へぇー。で、今日結城どうしたの?」
奈々ちゃんは、さっき私にした質問を今度は玲くんにする。
「熱出たらしいよ?朝電話きたけど、結構しんどそうだった」
しんどそうだったと言っておきながら、クスッと笑っている玲くんはいい性格してると思う。