※小悪魔男子が可愛すぎて困る!
雨宮くんは勝手に無口な人かと思っていたから、話しかけられたことに少しびっくりしてしまう。
「そうだったんですね。じゃあ、今からるいるいのお家に行くんですか?」
私の手に持っている、結城くんの住所の地図を指さして言うもかちゃん。
「はい」
「うーん。どうしよう...。私、この後ちょっと用事があって案内出来なくて...」
「あ、いえいえそんな!大丈夫ですよ」
「でも...。そうだ!りっくん、希望ちゃんのこと送っていってくれない?」
彼女が彼氏におねだりする風に、「お願い」と両手を顔の前で合わせるもかちゃん。
私だったら、即OKって言うと思う。
って.....、そうじゃなくて!
何普通に見てるんだ私!
「本当に大丈夫ですよ!それに、おふたりクリスマスイブだし、この後ご予定あるんですよね?」