※小悪魔男子が可愛すぎて困る!


雨宮くんは勝手に無口な人かと思っていたから、話しかけられたことに少しびっくりしてしまう。



「そうだったんですね。じゃあ、今からるいるいのお家に行くんですか?」



私の手に持っている、結城くんの住所の地図を指さして言うもかちゃん。



「はい」



「うーん。どうしよう...。私、この後ちょっと用事があって案内出来なくて...」



「あ、いえいえそんな!大丈夫ですよ」



「でも...。そうだ!りっくん、希望ちゃんのこと送っていってくれない?」



彼女が彼氏におねだりする風に、「お願い」と両手を顔の前で合わせるもかちゃん。



私だったら、即OKって言うと思う。



って.....、そうじゃなくて!



何普通に見てるんだ私!



「本当に大丈夫ですよ!それに、おふたりクリスマスイブだし、この後ご予定あるんですよね?」




< 308 / 405 >

この作品をシェア

pagetop