※小悪魔男子が可愛すぎて困る!
すると、もかちゃんは私の言葉に驚いた表情を見せた後、クスクスと可笑しそうに笑った。
「クスッ...りっくんと私は、付き合ってないですよ。幼馴染なんです。だから大丈夫ですよ?」
「いや、でも...」
「いいよ別に。俺どうせ暇だし、行こ?希望ちゃん」
「ありがとう!りっくん。じゃあ、私用事あるから行っちゃうけど、ちゃんと送り届けてね!」
絶対だよ!と念を押し、もかちゃんは可愛らしく小走りで走っていってしまった。
話が早すぎて、全然ついていけなかったけど、本当に送っていってもらっていいのかな?
「あ、あの、すみません...」
「ふっ、なんで敬語?同い年だし、タメ口でいいのに。まぁ、とりあえず行こっか?」
「あ、ありがとう」
タメ口ってこれでいいんだよね?
私のぎこちないタメ口に、フッと笑って歩き出した雨宮くん。
その後ろを、私は静かに追いかけた…