※小悪魔男子が可愛すぎて困る!
この子は絶対に渡さない
「あ...。琉李の家すぐそこなんだけどさ…。今、琉李にLINEしたら病院行ってて家にいないって言われたんだけど...どうしよう...?」
歩くこと数十分...
雨宮くんはスマートフォンを見て、突然歩いていた足を止めた。
そっかぁ…、結城くんいないのか…。
なんて少し残念に思いつつ、寒い中わざわざここまで案内してくれた事に、なんだか申し訳なくなりながら、雨宮くんの前に立つ。
「なら、私玄関で待ってるから全然大丈夫だよ!寒い中本当にありがとう!」
感謝の気持ちを込めてお辞儀をして、大丈夫という気持ちを込めて精一杯の笑みを見せる。
「...いくら俺でも、こんな寒い中女の子を1人で待たせておけねぇよ。まぁ、希望ちゃんが良ければなんだけどさ、琉李が帰ってくるまで俺ん家で待ってるってのはどう?」