※小悪魔男子が可愛すぎて困る!


一瞬のことに抵抗できず固まっていると、今度は私のワイシャツのボタンを外し始めた。



「い、いや...まって雨宮くん!」



慌ててボタンを外す手を掴むが、雨宮くんのもう片方の手によって両手を掴まれてしまう。



怖い...



結城くん、助けて...



来るはずもない結城くんを無意識に思い浮かべ、ギュッと固く目を瞑った時...



______ドンッ




ドアが勢いよく開いた音に驚いて、反射的に目を開ける。



「今すぐその子から離れないと俺、何するか分からないよ」



え...?



どうして...?



もかちゃんといるんじゃなかったの?



そう驚かずにはいられない。



だって私の視線先にいるのは、いつもの余裕がなく物凄い表情で雨宮くんを睨む...



私の大好きな人で。



「は?琉李?どうして...。やべ、鍵かけるの忘れ……「ねぇ、聞こえなかった?」



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