※小悪魔男子が可愛すぎて困る!


確かに言われてみればそうだ。



結城くんは、もかちゃんのことが忘れられない。って言っただけであって好きとは言ってない。



「...ご、ごめんなさい」



「まぁ、誤解させるような言い方わざとしたんだけどね。ごめんね」



少し意地悪な結城くんだ...



でも、可愛く首を少し傾げてくる結城くんを、私が許せないわけがない。



「ううん。よかっ...「俺が好きなのは、キミだよ」



「え?」



驚いて横を向くと、こっちを向いていた結城くんとパッチリと目が合ってしまう。



――――ドキッ



い、今なんて...?



「だからキミのこと...好きになっちゃったんだけど、どうすればいい?」



困ったように微笑む結城くんから、金縛りにあったように目が離せなくなる。



ゆ、夢じゃないよね...?



驚きすぎて涙を我慢していたのを忘れてしまい、一気に溢れ出す。



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