※小悪魔男子が可愛すぎて困る!


「グズッ...ゆうぎぐん、だいずぎ...だいずぎ」



「うん。知ってるよ」



わんわんと子どものように泣きじゃくる私の頭をポンポンと優しく撫でた。



そして、流れ落ちる涙を少し困った表情をしながらも、自分の袖で拭いてくれる...。



「め...、めんどくさい女でごめんね。今泣き止むから、嫌いにならないでぇええ」



「クスッ...すごい顔。めんどくさくないから、嫌いになんてならないよ」



顔を見られるのが恥ずかしくて俯いた瞬間...、結城くんに優しく抱きしめられた。



フワッと結城くんの香りが鼻につき、一気に安心する。



それと同時に伝わってくる結城くんの体温が熱い。



「ゆ、結城くん...ね、熱!?」



「いいから、このままでいて。離したくない」



「ゆ、ゆゆゆゆ結城くん?!」



なんですか、その甘いセリフは!?



一体どこで覚えたんですか?!



< 343 / 405 >

この作品をシェア

pagetop