※小悪魔男子が可愛すぎて困る!
「寒いから...」
な、なんだ……。
確かに、まだ暖房があまりきいていないから少し寒いような気がする。
うん、寒いからね。
わ、分かってたけど…!
「じゃあ、私が温めてあげるね!」
ここぞとばかりに結城くんの腰に手を回し、ギュッと力を込めて抱きしめる。
「...ばか」
「えへへ...」
少しの沈黙後、泣き止んだ私からそっと離れた結城くん。
不思議に思って結城くんを見つめていると、私とは目を合わせず視線をしたに向けたまま、口を開いた。
「ねぇ、中学の頃の話...聞きたい?」
「え...、結城くん話したくないんでしょ?だったら、別に...」
聞きたくないと言ったら嘘になる。