※小悪魔男子が可愛すぎて困る!
泊まっていくんでしょ?今日
「――...で、栗花落と別れた後陸に1on1でぼろ負けして、それからいつかリベンジしようと思ったんだけど、陸がバスケ自体やめててそれすら出来なくなっちゃった」
同じ部活の仲間であり、友達に裏切られ...
大好きだった彼女に裏切られ...
相当辛かったはず。
誰も信じられなくなって当然だ...。
下を向いている結城くんの表情は、髪で隠れて見えない。
そんな私の視線に気づいたのか、結城くんが顔を上げたせいでパッチリと目が合う。
「クスッ...独り言だって言ってるのに、泣くの我慢しすぎて顔が大変なことになってるよ。ほら、泣かないで」
おかしそうにクスクスと笑う結城くんが、とても愛しくなる。
すき、大好き...。
「...ゆうぎぐん.....グスン...結城くん。だいすきっ...ヒクッ...」