※小悪魔男子が可愛すぎて困る!
しかもその服装何…?
こんなの襲ってくださいって言ってるようなものでしょ?
無防備すぎだから…。
なんて思いながら隠すように、自分がさっきまでかけていた布団をかける。
無意識に頬に手を伸ばすと、俺の手に頬を擦り寄せてきた橘。
「…えへへっ……結城くん好きぃ」
少しくすぐったそうに、嬉しそうに微笑む橘を見て慌てて手を引っ込める。
「ねぇ…、起きてるの?」
声をかけるが、やっぱり反応はない。
橘に限って寝たフリとか出来るわけがないと思うし、寝てるんだろうけど…
こんなの他の男なら間違えなく襲われてるよ。
「安心しすぎでしょ…。俺も一応男だからね」
ため息をつきながら、気を紛らわすためにスマホを開くと、着信が何十件も入っていることに気づく。
……玲からだ。
陸の家を知らなかった俺は、玲に電話で事情を話して家を教えて貰った。