※小悪魔男子が可愛すぎて困る!
何が不安なのか、俺に全部教えて?
お風呂から上がり、部屋に戻るとまず最初にスヤスヤと眠る橘の横に腰を下ろした。
「ねぇねぇ、起きて?お家の人には連絡した?」
肩を少し揺すると、眠そうに目を擦りながら上半身を起こした橘。
起こすのは申し訳ないと思ったけど、大切なことだし、確認しないわけにもいかない…。
「…ん〜……したよ〜…。あ、結城くんだぁ!えへへっ、大好きぃ!!」
寝ぼけているのか、目を開けた瞬間ぎゅっと抱きついてきた橘に少し戸惑う。
「…こんな所で寝てると風邪ひいちゃうから、ベッドで寝なよ」
「え…やだやだ!離れたくないもん」
なぜか少し泣きそうになりながら、さらに強く抱きしめてくる橘。
昨日までだったら、多分こんなこと絶対に言わなかったと思う。
なにこれ…?
なんか、めちゃくちゃ甘えん坊になってるんだけど。