※小悪魔男子が可愛すぎて困る!
いや、でもさっきまで普通だったし、ただ単に寝ぼけてるだけ?
それとも、俺が今まで冷たくしすぎたせい?
どちらにしても、寝るならとりあえずベッドに行ってもらわないと…。
「ずっと隣にいるから大丈夫だよ。けど、熱うつっちゃうと困るからあんまり近づかない方がいいよ」
「あ…、そうだった。ごめんね?」
頭をポンポンと撫でると、俯いて少し寂しそうに離れた橘。
ばか…そんな顔されると俺の方が離れたくなくなるんだけど。
なんて気持ちを押し殺そうと目をそらす俺のおでこに、橘の少し冷えた手がおでこに触れた。
「まだ熱い…。結城くんのお熱が早く治りますよーに!!」
小さな子どもにやるように、今度は橘が頭をポンポンと優しく撫でてくる。
今日はほんとよく触れてくるよね?
それになんかいつもと違う…。
そう思い、頭に触れている橘の手を掴んだ。