※小悪魔男子が可愛すぎて困る!


突然のことに驚いた表情を見せる彼女の顔は、ほんのり赤い。



何より、さっきから時々呂律が回っていないことがある。



「…なんか変。どうしたの?」



「えへへっ…。普通だよぉ?ただちょーっぴり結城くんに甘えたい気分なの」



「普通…ねぇ」



目をとろーんとさせながら上目遣いで俺を見つめてくる。



そんな彼女が、普通ではないことは一目瞭然。



あぁ…ていうか正直、今理性とか抑えてる余裕ないからそんな目で見ないで欲しいんだけど…。



なんて思いながら誘惑に耐えようと、なんとなくテーブルの方に視線を逸らす。



あ…



まさかと思い、テーブルに置いてある橘が今まで飲んでいたであろうコップに手を伸ばす。



そして、少し残っていた中身を1口だけ飲んでみると、一瞬で口の中全体にアルコールの味が広がった。



やっぱり…。



「ごめんね…。喉渇いちゃって勝手に頂いちゃいまひた…ヒクッ…。レモンのサイダーみたいなやつだったんだけど…もひかして飲んじゃだめだった?」




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