※小悪魔男子が可愛すぎて困る!
「うん。資料室で言った『今の結城くんの方がいいです』って言葉なんだけど…。この言葉、取り消さないよ!」
「その話しわざわざしに来たの?こんな格好で学校来るより、今の方が悪口言われないよ、って?」
そんなの分かってるよ、とため息まじりに投げやりな態度で言う。
...違う、違うよ。
「...バカ」
「え?」
「バカバカバカ...。結城くんバカ!」
分かってない...。
全然分かってないじゃん。
「バカって...。キミには言われたくないんだけど」
「でも!今は結城くんの方が、バカだもん!」
手をグーにして握る力が強くなる。
「なにも分かってないよ...。私が結城くんを好きになったのは、見た目とか、そんな軽いものじゃない!抑えられないほど好きなんだよ!私の結城くんへの気持ちはこいつ重いなって引かれるくらい重いんだから!でも、しょうがないじゃん。好きになっちゃったんだから」