※小悪魔男子が可愛すぎて困る!


「悪いと思うなら、手握って?ほーら」



早くと催促され、布団から少し出てる結城くんの手を遠慮がちに握る。



すると結城くんは私の手を握ったまま王子スマイルを見せ、ぎゅっと私の手を握った。



「俺が起きるまで握ってなかったら許さないからね?」



言葉とは裏腹に優しく微笑むとゆっくり目を瞑ってしまった。



そしてよっぽど眠かったのか、数秒もしないうちに気持ちよさそうな寝息が聞こえてきた。



「……好き。大好き」



寝ていて聞こえるはずもない結城くんに小さな声でつぶやくと、握っている手に無意識に顔を近づけた…



って私ってば何やってるの?!



唇が触れたところで我に返る。



慌てて離すと結城くんが起きてないことを確認する。



寝てる結城くんにキスとか、私ってばいつからこんなに大胆になったの…?








ちなみにその後、結城くんの熱は2、3日下がりませんでした……。



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