※小悪魔男子が可愛すぎて困る!
無茶するな、ばか
クリスマスイブのあの日(付き合い始めて)からはや1ヶ月。
年も明け、ラブラブなスクールライフが始まると思いきや、橘 希望…
ただいま人生最大のピンチでございます。
なぜなら、まだ厳しい寒さが続く中…
放課後、屋上に呼び出された私の目の前にいるのは、愛しの結城くんではなく…
愛菜ちゃん(最初のページに登場)を含めた3人の女の子達が、綺麗なお顔を鬼のような形相にしてこちらを見ているのです。
「あ、あの…、お話という…「は?ふざけてんの?なんで呼び出されたか分からないわけ?」
私の言葉に被せてくるように、愛菜ちゃんが怒りの声を飛ばす。
フ、フザケテル?
ダレガデショウカ?
あまりの恐怖に逆らえるはずもなく、急いで思考を巡らせる。
しかし、焦りからかいくら考えても答えが見つからない…。
そんな恐怖に耐えながらも、恐る恐る口を開く。
「あ、いえ。ふざけてはいないのですが、少し頭が弱いもので…すみません。分からないです」