※小悪魔男子が可愛すぎて困る!


いつも隣にいるはずの結城くんが見当たらない。


せっかく会えると思ったのに...。



「あぁ、琉李なら疲れたとか言ってどっか行ったよ。やる前からやる気なかったし」



「ほら、やっぱり。結城やる気ないみたいよ?」



「うん。でも、体操着姿を見ておきたかったんだもん...。腕とか首とか全部...」



そしたら、少しはサッカーだって頑張る気したかもしれない。



「わー、変態がいるよ。ここに」



少し大げさに目を見開いて驚いた後、あははと笑い出した玲くん。



「今に始まった事じゃないけどね。これから、あだ名変態でいいじゃない」



「いいね、それ。俺も奈々ちゃんを見習ってこれからそう呼ぶわ」



「ちょっと待ったぁあああ!私がいつそんなことしたの!」



「「え、いつも」」



なんでそこでハモるの!



「もういいもん。開会式出てくる!」と言い残して二人を置いて開会式へと向かった。



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