※小悪魔男子が可愛すぎて困る！

私の結城くんレーダーが反応し、光の速さで振り向く。



振り返った先には、口を手で覆ってクスクスと笑う結城くんの姿が……


「わ、笑うなんてひどいですよパイセン(先輩)」



「い、いや、だ…、だいじょ…ぶ……っ？」



初めて見た結城くんの笑顔に何も言い返せない。



大丈夫？と聞きつつも未だ笑っているの結城くんに驚き見てると、ハッとしたように結城くんから笑顔が消えた。



「あ、あの……ゆ…「のん！遅いバカ！早くっ」



結城くんどうしたの？そう聞こうとしたが、奈々ちゃんによって遮られた。



「うん！今行く！」



今度は転ばないようにと、注意しながら奈々ちゃんのところへと急ぐ。





「……何やってんの俺」



私が行った後、結城くんが小さくつぶやいたことに、気づくはずもなかった。