※小悪魔男子が可愛すぎて困る!


「結城くん、どうしたんだろー?」



昼休み。


さっきの結城くん、なんだか少し変だった。



んー、んー?とお弁当を食べる手を休めて少ない脳みそで考える。


だ、だめだ…。



所詮かに味噌レベルの脳みそ…。



考えても考えても答えが出ない。



「ちょっと希望っ!聞いてる?」



「……うげっ?なんすかパイセン。呼びました?」



「あんた誰よ…」



ツッコムだけ無駄ね…と呆れた表情でため息をつく奈々ちゃん。


最高に可愛いです、はい。



「奈々ちゃん、好きです。可愛いです」



「はいはい、ありがと。ってか、話し戻すけどあんたほんとに結城のこと好きなの?」



「な、なななななに?どうしたの急に」



好きだよ、好きだとも!


でも、そんな直球に聞かれると照れますよ。



「顔真っ赤よ。まぁ、のんが本気で好きなら私はなんにも言わないけど、とりあえず愛菜達には気をつけなさい」



「え?なんで?」



そうだった!

さっき奈々ちゃんに聞こうと思ってたんだ。



愛菜ちゃんがなんであんな冗談を言ったのかが、今でも分からない。



「今から言うことは、気にしちゃだめよ?約束できる?」



奈々ちゃんがいつになく真剣にいうから、コクンコクンと強く頷く。




< 6 / 405 >

この作品をシェア

pagetop