※小悪魔男子が可愛すぎて困る!
「結城くん、どうしたんだろー?」
昼休み。
さっきの結城くん、なんだか少し変だった。
んー、んー?とお弁当を食べる手を休めて少ない脳みそで考える。
だ、だめだ…。
所詮かに味噌レベルの脳みそ…。
考えても考えても答えが出ない。
「ちょっと希望っ!聞いてる?」
「……うげっ?なんすかパイセン。呼びました?」
「あんた誰よ…」
ツッコムだけ無駄ね…と呆れた表情でため息をつく奈々ちゃん。
最高に可愛いです、はい。
「奈々ちゃん、好きです。可愛いです」
「はいはい、ありがと。ってか、話し戻すけどあんたほんとに結城のこと好きなの?」
「な、なななななに?どうしたの急に」
好きだよ、好きだとも!
でも、そんな直球に聞かれると照れますよ。
「顔真っ赤よ。まぁ、のんが本気で好きなら私はなんにも言わないけど、とりあえず愛菜達には気をつけなさい」
「え?なんで?」
そうだった!
さっき奈々ちゃんに聞こうと思ってたんだ。
愛菜ちゃんがなんであんな冗談を言ったのかが、今でも分からない。
「今から言うことは、気にしちゃだめよ?約束できる?」
奈々ちゃんがいつになく真剣にいうから、コクンコクンと強く頷く。