※小悪魔男子が可愛すぎて困る!
だめだ...。
図書室での発言と言い、さっきのことと言い思い当たることが多すぎるよ。
実感して一気に顔が赤くなるのが分かる。
それを見た結城くんはクスッと笑った。
「冗談だよ。水出しっぱなしだし、早く水あげしてきなよ」
「え、でも結城くんは?」
「びしょびしょのまま歩くの恥ずかしいから、ここで乾かしてから帰る。もういいから、早く戻りなって」
そう言うと私が言い返す間も与えずに、結城くんは近くのベンチに腰をかけた。
「え、うん」
結城くんの威勢に負けてよく分からずに水あげに戻る。
「ねぇ、なんでこんなの引き受けたの?」
俺は絶対にやりたくないね、とでも言うような言い方。
こんなのって、水あげのことかな?