※小悪魔男子が可愛すぎて困る!
「褒めてなくても、嬉しいもん。結城くんと話せるだけで......あっ!」
隣に座ろうとした時、ある事を思い出してしまった。
そう言えば私、今結城くんおあずけなんだった...。
"思いっきり話しちゃったよ"と思い、誰にも見られていないか周りを見て確認する。
「なに?」
大声をあげてキョロキョロする私を不思議に思ったのか、首をかしげて聞いてくる。
「い、いや...、誰かに見られてたらどうしようと思いまして...」
「なんで?」
「えっと、大変言いにくいのですが...今、私たち噂流れちゃってるのは知ってますか?」
「うん」
や、やっぱり知ってたか...。
なのに結城くんは、なんで平然と私と話していられるのだろうか?