※小悪魔男子が可愛すぎて困る!


「あっそ。じゃ、あの2人性格も見た目も、正反対だと思わない?」



言われてみれば、結城くんは見た目が静かなイメージで、性格も見た目の通りクールであまり喋らない。



神崎くんの見た目は、失礼だがかっこいいけどチャラそう。


性格は、明るくてよく喋る。



「あ、確かに正反対だ!」



「でしょ?なのによく一緒にいるし、なんだかんだ結城も神崎とは普通に話してる。あの結城がよ?誰が話しかけても、一言でしか返さないのに。だからあの2人は、ただの友達なんかじゃないわ。そうと決まれば、行ってきなさい!のん!」



「わ、私ですかパイセン?!」



驚きのあまり目を開き奈々ちゃんに訴える。



「もういいそのノリ!結城のこと知りたいんでしょ?だったら、はよいけ!」



「…いてっ」



背中を押されコケそうになるのを何とかこらえる。



さ、最近、足腰が弱いんだからもっと優しくしてよ!と言おうと思ったが、奈々ちゃんが怖い顔で見てくるからゴクン、と飲み込んだ。



か、可愛い顔が怖い顔に…


まぁ、奈々ちゃんはどんな顔でも可愛いけど。



さすが私の彼女。



なんて呑気なことを考えながら結城くんのもとへ向う。



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