※小悪魔男子が可愛すぎて困る!
そ、そうだった...。
すっかり、すっぱり、すっきり忘れてたぁああ!
辞書借りてさっさと帰って勉強しなきゃ。
ただでさえ分からなくて時間が足りないのに...。
いや、まてよ...?
分からないんだったら、聞けばいいじゃないか。
「ねぇねぇ、結城くん。ちょっと話聞いてくれますか?」
「やだ」
「お願いです!私にも勉強教えてください!」
椅子を引いて結城くんの隣に座ると、パチンと顔の前に両手を合わせて頼みこんだ。
「やだって言ったのに話してるじゃん」
物凄く嫌そうな顔してるけど、ここで負けたら終わりだ。
「お願い!今回赤点とったらやばいの」
「...話聞いてないし。どうでもいいけど、教えてもらうなら玲の方がいいよ。俺より順位いいから」
「はいはーい、ちょいまち!やる気がなくて成績ガタ落ちの人に言われたくなーい」
「うるさい。玲の方が順位いいのはほんとでしょ?」