※小悪魔男子が可愛すぎて困る!


そ、そうだった...。



すっかり、すっぱり、すっきり忘れてたぁああ!



辞書借りてさっさと帰って勉強しなきゃ。



ただでさえ分からなくて時間が足りないのに...。



いや、まてよ...?



分からないんだったら、聞けばいいじゃないか。



「ねぇねぇ、結城くん。ちょっと話聞いてくれますか?」



「やだ」



「お願いです!私にも勉強教えてください!」



椅子を引いて結城くんの隣に座ると、パチンと顔の前に両手を合わせて頼みこんだ。



「やだって言ったのに話してるじゃん」



物凄く嫌そうな顔してるけど、ここで負けたら終わりだ。



「お願い!今回赤点とったらやばいの」



「...話聞いてないし。どうでもいいけど、教えてもらうなら玲の方がいいよ。俺より順位いいから」



「はいはーい、ちょいまち!やる気がなくて成績ガタ落ちの人に言われたくなーい」



「うるさい。玲の方が順位いいのはほんとでしょ?」



< 90 / 405 >

この作品をシェア

pagetop