※小悪魔男子が可愛すぎて困る!


「だからいいよって言ってるの」



「え、熱ある?なんか変なもん食った?ありえねぇ。琉李が引き受けはず...」



途中まで言いかけた玲くんは、"あ、分かった"とでも言うような顔で私を見た。



そして私に向かって、ニコニコしながら手招きをしてくる。



なんだろ?



言われた通り、はてなを浮かべながらも玲くんに近づく。



すると突然私の腕を引っ張って、結城くんには聞こえないように、こそこそ話で言った。



「球技大会の時、琉李庇おうとして希望ちゃん怪我しちゃったでしょ?あれが結構きいてるらしい。自分のせいで希望ちゃんが怪我したって、あれでも結構心配してたんだよ。だから多分、そのおわびだね」



うそ...。



やっぱり、心配してくれてたんだ。



でも、結城くんのせいじゃなくて、私が勝手にしたことなのに...。



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