※小悪魔男子が可愛すぎて困る!


「ねぇ、油性ペン持ってる?」



「え、持ってないけど...」



玲くんが寝た瞬間、寝るのが早いことにも驚いた様子も見せず、そう聞いてきた結城くん。



「...玲の顔にラクガキしようと思ったのにな」



気になって結城くんの方を見ていると、とんでもない事をポツリと呟いた。



「え!?」



耳を疑うような発言に思わず聞き返す。



だって、油性ペンって消えないよね?



思わず寝てる玲くんと結城くんを交互に見る。



「...冗談だよ」



私の視線に気づいたのか、チラッとこっちを見ていった。



冗談ですか。



さようですか。



でも、冗談に聞こえないのは私だけですかね...?



...恐るべし結城くん。



「......で、なんの教科が分からないの?」



少しの沈黙の後、結城くんがそう口にした。



< 96 / 405 >

この作品をシェア

pagetop