※小悪魔男子が可愛すぎて困る!
「ねぇ、油性ペン持ってる?」
「え、持ってないけど...」
玲くんが寝た瞬間、寝るのが早いことにも驚いた様子も見せず、そう聞いてきた結城くん。
「...玲の顔にラクガキしようと思ったのにな」
気になって結城くんの方を見ていると、とんでもない事をポツリと呟いた。
「え!?」
耳を疑うような発言に思わず聞き返す。
だって、油性ペンって消えないよね?
思わず寝てる玲くんと結城くんを交互に見る。
「...冗談だよ」
私の視線に気づいたのか、チラッとこっちを見ていった。
冗談ですか。
さようですか。
でも、冗談に聞こえないのは私だけですかね...?
...恐るべし結城くん。
「......で、なんの教科が分からないの?」
少しの沈黙の後、結城くんがそう口にした。