※小悪魔男子が可愛すぎて困る!
好きな人に勉強教えてもらうの、ずっと夢だったんだけども…
実際やってみると緊張しすぎて心臓が飛び出しそうになる。
すごく近くて、ちょっと動いただけでぶつかってしまいそう。
「ねぇ、聞いてるの?」
「...え?う、ううううん。聞いてるよ」
「ならここ、一人でできる?」
と、結城くんが指す問題はもちろん私には分かるはずがない。
...と言うか、えっ!もうそんなところまで進んだの?
でも...結城くんのこと見てて聞いてなかったなんて、とても言えない...。
「で、出来る...と思う」
「やっぱり聞いてないじゃん。そこ、まだやってないよ」
「なっ...!」
なんですと?!
「へぇ...俺に嘘つくなんて、いい度胸だね」
ニヤリと余裕の笑みを浮かべる。