君の勇気
屋上についたら若菜がしゃべった。

「ずっと好きでした。付き合って下さい。」

「え?ほんき?」

「うん。」

「うれしいけど、ごめん。若菜にはわるいけど、俺、愛梨のことが好き。」

「そうなんだ。じゃましてごめんね。でも、この関係は崩したくない。」

「当たり前だ。これからも幼なじみとしてヨロシクな。」

「ありがとう。春輝のこと応援してる。」

笑ってるように見えるけど、俺には分かる。

泣いてる。

「若菜、ほんとごめん。だから泣くなよ。俺が悲しい。」

「うん。悲しませてごめん。」

そう言って走って屋上からでてった。

< 20 / 49 >

この作品をシェア

pagetop