ドS王子と平凡少女
「もう!笑い事じゃないよ!
あんなドSで悪魔な最低男!地獄にでも落ちちゃえばいいのに!」
「あ……」
「ちょっと!私の話聞いてる!?」
「ふーん、俺の事そう思ってたんだ。」
「え……」
私が気づいた時にはもう遅かった。
「お前、声が出けぇんだよ。
廊下まで聞こえてきたぞ。」
私のすぐ後ろに榊くんが立っていた。
「いや、あの……今のは……」
「言ってやってもいいんだぞ。お前が先輩の事「うわぁぁぁ!」
私は急いで榊くんの口を両手で塞いだ。
「すみませんでした!私が悪かったです!」
「じゃあ、購買で紅茶と焼きそばパン買ってこい。」
「なんで私が……」
「行かないんだったら━━━」
「うわぁぁ!喜んで行かせてもらいます!」
私はバッグから財布を取り出すと急いで購買へ向かった。