ドS王子と平凡少女


結構混んでるな……


購買の周りには生徒たちが群がっていた。


この中に入れってこと?


私には無理だ……


「あれ?木下?」


私が購買の前で突ったっていると後ろから声をかけられた。


「先輩!」


「こんなところで何してんの?」


「あぁ……ちょっとお使いに……」


「へぇ、何買うの?」


「紅茶と焼きそばパンを……」


「そっか、じゃあちょっと待ってて。」


「えっ……先輩?」


先輩はそう言うとすぐにあの群がりの中に入っていった。




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