ドS王子と平凡少女
もう今日は最悪だと思ってたけど、先輩と話せたから幸せ!
私は鼻歌を歌いながら教室に戻った。
「はいっ!どうぞ!」
「以外に早かったな。」
「まぁね!」
全部先輩のおかげ!
「お前どうやってこれを買った?」
「どうやってって……普通に……」
榊くんの雰囲気が変わった。
「お前みたいな鈍くさい奴があんな人がいるところをかき分けてこれを買ってこれる筈がない。
正直に話せ。」
「あの……先輩が私の代わりに」
「いらねぇ。」
「え?」
「こんなもんいらねぇよ」
榊くんは私に紅茶と焼きそばパンを突き返すと教室を出ていってしまった。
「えっ……ちょっと!」