ドS王子と平凡少女
「早百合ちゃあぁぁぁん!聞いてよー!」
「はいはい、今度は何?」
「榊くんがぁぁぁ!」
「あんたをいじめるって?
そんなの今更でしょ」
早百合ちゃんが冷たい……
「そんなのわかってるけどさ!私も我慢の限界だよ!」
「へぇ〜我慢の限界ねぇ……そんな無駄口叩く暇あったらさっさと俺の昼飯買って来い。」
で、出たぁぁぁ!
私の真後ろには榊くんが立っていた。
なんか………怒ってる?
「ほら、早くいけ!」
榊くんは私に顎で指示した。
「なっ!なんで私が!」
「お前は俺の犬だ。
言う事聞くのは当然だろ。」
「榊、あんまり由愛のこといじめないであげてくれない?」
早百合ちゃん!なんていい子!
「いじめてなんかいないし、あんたに関係ないね。
ほら、そんなとこに座ってねぇで買ってこい」
早百合ちゃんまでも榊には勝てなかった。
「わかった……。」
私は渋々席を立ち購買へ向かった。